周波数1620kHzは今も現役?高速道路ラジオの廃止説と進化の真相

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周波数1620kHzは今も現役?高速道路ラジオの廃止説と進化の真相
周波数1620kHzは今も現役?高速道路ラジオの廃止説と進化の真相
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🎵 周波数1620kHzは今も現役?高速道路ラジオの廃止説と進化の真相

高速道路を走行中、路肩に現れる「ここから ここまで 1620kHz」という案内看板を目印に、カーステレオの選局ボタンを押した経験は誰にでもあるはずだ。「午前○時○分現在の高速道路情報をお知らせします」という独特の抑揚を持つアナウンスは、何十年にもわたって日本のドライバーの安全運行を支え続けてきた。

ところが2026年を迎えた現在、ドライバーの間で「最近ボタンを押しても雑音しか聞こえない」「ハイウェイラジオはひっそり廃止されたのではないか」という噂が囁かれている。カーナビの高度化やスマートフォンの渋滞情報アプリが普及しきった今、果たして高速道路の情報ラジオはどうなっているのか。一部で囁かれる廃止説の真相から電波が途切れる技術的メカニズム、そして現代ならではの賢い情報収集術までを徹底取材した。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:AM1620kHzのハイウェイラジオは2026年現在も廃止されておらず、全国の主要路線で平常通り運用されている。
  • 要点2:「廃止」と誤解される主な原因は、民放AM局の停波実験との混同や、新型車におけるAMチューナー非搭載・EVの電磁ノイズ増加にある。
  • 要点3:電波が数百メートルで途切れるのは「漏洩同軸ケーブル」を用いた意図的な設計であり、現在は公式スマホアプリやETC2.0との併用が最も確実。

【2026年検証】周波数1620kHzは今も使える?「廃止説」が流れた本当の理由

結論から言えば、高速道路ラジオの周波数1620kHzは現在も全国で稼働している。東名高速、名神高速、関越道、東北道といった主要幹線をはじめ、各地の高速道路でこれまで通り路側放送を受信可能だ。それにもかかわらず、なぜインターネット上で「ハイウェイラジオ 廃止」という検索キーワードが急増しているのか。背景には3つの構造的な要因が存在する。

最大の要因は、一般の民放AMラジオ局が進める「FM転換(ワイドFM化)」とそれに伴うAM放送の運用休止実証実験との混同だ。総務省の実証実験により、全国各地の民放AM局が段階的に電波を止め、FM放送へと一本化を進めているニュースが大きく報じられた。これにより、「車で聞くAMラジオ全般が終わる=高速道路の情報ラジオも終了した」と誤解したドライバーが少なくない。

2つ目は、最新の輸入車や電気自動車(EV)、一部の新型ディスプレイオーディオで「AMラジオ機能そのものが省かれる」ケースが増加したことだ。特に欧州車やテスラなどのEVでは、モーターやインバーターから発生する高周波ノイズが中波(AM)帯に干渉しやすいため、最初からAMチューナーを排除する車種が相次いだ。「愛車のオーディオに1620kHzに合わせる手段がない」というドライバーが続出したことが、廃止の噂に拍車をかけた格好だ。

3つ目は、車載インバーターやドライブレコーダー、社外充電器が放つ電磁波ノイズによる受信障害である。実際には放送されているものの、車内のノイズに電波がかき消され、「ザー」という激しい砂嵐音しか聞こえない現象が多発している。これら複数の要因が重なり合った結果、「1620kHzが消えた」という誤解が定着してしまったのだ。

なぜ急に聞こえなくなる?路側放送の仕組みと「電波の途切れ」の正体

ハイウェイラジオを聞いていて、「急に音声がクリアになり、看板を過ぎると一瞬で雑音に戻る」という極端な電波の切れ方に疑問を持ったことはないだろうか。故障や電波障害を疑う声も多いが、これは路側放送の仕組みそのものに由来する意図的な仕様である。

一般的なラジオ局は、標高の高い山頂や巨大な送信鉄塔から数キロ〜数十キロ四方へ大出力で電波を飛ばす。対してハイウェイラジオは、電波法上の「路側連絡放送」という枠組みで運用されており、道路脇の防護柵や中央分離帯に沿って敷設された「漏洩同軸ケーブル(LCX)」から電波を染み出させている。

ケーブルの表面には細かなスリット(隙間)が無数に開けられており、そこから道路上に向けてのみ、極めて微弱な電波(空中線電力10ワット以下、実効値では数ミリワット〜数ワット程度)を照射している。放送区間は通常2〜3km程度のピンポイント区間に限定されているため、そのエリアを1メートルでも出れば電波が急速に減衰する。道路上の「ここから」で始まり「ここまで」で終わる案内看板は、まさにこのケーブルの端から端を示しているのだ。

なぜこのような極端な設計を採用しているのか。それは隣接する別区間の情報との混信を完全に防ぐためだ。上り線と下り線、あるいは数十キロ離れたインターチェンジ周辺で、それぞれ全く異なる渋滞や事故の情報を同じ「1620kHz」という単一の周波数で放送しなければならない。もし電波が遠くまで届いてしまえば、ドライバーは自分が走っている場所とは関係のない情報と混ざり合った混信ノイズを聞かされることになる。狭い区間だけに届く極小出力の電波こそが、全国同一周波数運用を可能にするコア技術なのである。

三者三様の進化を遂げる|NEXCO東日本・中日本・西日本のハイウェイラジオ最新事情

ハイウェイラジオは決して古い技術のまま放置されているわけではない。高速道路を管理する各道路会社によって、現在進行形でシステムアップデートが続けられている。

NEXCO中日本 交通情報では、東名・新東名・中央道といった交通量の膨大な大動脈を抱える特性上、情報の更新頻度と即時性に重きを置いている。集中工事や重大事故が発生した際には、区間手前での割り込み放送を迅速に行う体制が整えられている。近年では合成音声のイントネーションが大幅に改善され、かつてのような機械的で聞き取りづらい発話から、プロのアナウンサーに近い自然な音声へと生まれ変わった。

NEXCO東日本 ハイウェイラジオは、降雪地帯や広大な東北・関越ネットワークを管轄するため、冬期のチェーン規制や吹雪による通行止め情報を極めて細かくセグメント化して配信している。多言語対応への意識も高く、主要な観光路線では外国人ドライバーに向けた英語での交通情報案内が組み込まれている区間も多い。

NEXCO西日本 道路交通情報においては、名神や山陽道、中国道などの長距離移動ルートにおいて、広域う回路の所要時間比較を明確に案内する工夫が凝らされている。いずれの会社もおおむね5分間隔で情報を自動更新しており、警察やパトロールカー、路側センサーから集約されたデータを瞬時にテキスト化し、最新のAI音声エンジンで読み上げさせている。

リアルタイムで事故・通行止めを察知する|JARTICとETC2.0の決定的な役割

ハイウェイラジオで読み上げられる情報のバックボーンとなっているのが、公益財団法人日本道路交通情報センター(JARTIC)だ。JARTICは全国の警察本部や各高速道路会社が持つ交通管制データを一手に集約し、事故、渋滞長、規制情報、所要時間をリアルタイムで解析・配信する中枢機関として機能している。

このJARTICのデータをデジタル波で車内にダイレクトに届ける仕組みとして定着したのが、ETC2.0 道路交通情報である。従来のETCが料金決済のみを担っていたのに対し、ETC2.0は高速道路上に設置された「ITSスポット」と電波ビーコンを通じて双方向通信を行う。

ETC2.0の強みは、音声だけでなく対応カーナビの画面上に広域の渋滞マップや簡易画像を表示できる点にある。前方の落下物情報や、見通しの悪いカーブの先にある渋滞末尾の静止画像、さらには数十キロ先の通行止めに伴う最適う回路の自動再探索など、アナログの1620kHzではカバーしきれない視覚的情報を瞬時にドライバーへ提示する。現在の高速道路では、耳から直感的に入るハイウェイラジオと、目とナビで捉えるETC2.0が車の両輪となって機能している。

スマホでハイウェイラジオを聞く方法と最新おすすめ渋滞情報アプリ

「乗っている車にAMラジオが付いていない」「ノイズが酷くて聞き取れない」「インターチェンジに乗る前にあらかじめ音声情報を確認したい」という需要に応える形で、現在はスマートフォンを活用してハイウェイラジオと同等の情報を取得する手段が主流になりつつある。

まず前提として、インターネットラジオの「radiko(ラジコ)」ではハイウェイラジオを聞くことはできない。ラジコが配信対象としているのは地上波の民間放送およびNHKであり、道路管理者が運用する路側連絡放送は配信枠外だからだ。しかし、それに代わる公式アプリや高精度サービスが各社からリリースされている。

スマートフォンで高速道路の事故や通行止めの最新状況を把握する際、現時点で極めて実用性の高いツールは以下の通りだ。

1. NEXCO中日本公式アプリ「みちラジ」
まさに「スマホ版ハイウェイラジオ」と呼ぶべき決定版アプリ。走行中の位置情報をGPSで検知し、進行方向の前方で発生している事故、渋滞、通行止め、所要時間情報を画面を見ることなく自動的に音声で読み上げてくれる。運転中のスマホ操作を一切必要とせず、バックグラウンド再生にも対応しているため、カーステレオのBluetoothやApple CarPlay/Android Auto経由でスピーカーからクリアな音声が流れる。

2. NEXCO西日本「アイハイウェイ(iHighway)」
西日本エリアを中心に全国の高速道路情報を網羅。あらかじめ走行ルートを登録しておけば、通行止めや事故規制が発生した瞬間にプッシュ通知を受け取れる。ライブカメラ画像が充実しており、冬道の積雪状況確認にも最適だ。

3. JARTIC「道路交通情報サイト・公式アプリ」
全国の高速道路および一般道の渋滞状況をタイムリーな地図データで俯瞰できる大本命。高速道路会社を跨ぐ長距離ドライブ(例:東北道から圏央道経由で東名へ抜けるなど)の際、最も正確な全体像を把握するのに役立つ。

4. NEXCO東日本「ドラとら(ドライブトラフィック)」
ブラウザやアプリから直感的に所要時間と料金、規制情報を一元検索できる。出発前のルートプランニングにおいて欠かせないツールだ。

【高速道路情報ラジオ】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ハイウェイラジオの周波数は全国どこでも1620kHzですか?
A1:ほぼすべての区間で1620kHzが使用されていますが、例外も存在します。過去の一部トンネル内や混信対策エリアでは、AM帯の最下端である「522kHz」が割り当てられていた箇所があります。ただし基本は1620kHzであり、路肩の看板に記載された周波数に合わせておけば間違いありません。

Q2:ワイドFM(FM補完放送)でハイウェイラジオを聞くことはできますか?
A2:残念ながら聞くことはできません。ワイドFMは民放AM局がFM波(90.0〜94.9MHz)を使って番組を放送する仕組みであり、路側連絡放送であるハイウェイラジオはFM転換の対象外となっています。車内で直接受信する場合は、従来のAMチューナーを使用する必要があります。

Q3:なぜ雨の日はハイウェイラジオの雑音が多くなるのですか?
A3:路側放送は微弱な電波を使用しているため、空気中の水分量や雨粒によって電波が散乱・減衰しやすくなります。さらに、ワイパーモーターやエアコンのファンが車内で激しく作動することで、車載機器由来の電気ノイズが増加し、受信音声に「バリバリ」というノイズが混ざりやすくなるためです。

Q4:運転中にスマホアプリで渋滞情報を確認するのは違反になりませんか?
A4:運転中にスマートフォンを手に持ち画面を注視する行為は、道路交通法上の「ながら運転」として厳しく処罰されます。スマホを活用する場合は、出発前にルート確認を行うか、「みちラジ」のようにGPS連動で完全ハンズフリーの自動音声読み上げ機能を利用し、画面を見ずに音声だけで情報を把握するようにしてください。

まとめ:アナログの強みとデジタルを賢く使い分けるドライブ新常識

周波数1620kHzのハイウェイラジオは、決して消え去った過去の遺物ではない。基地局の通信障害やスマートフォンのパケット制限、スマートフォンの圏外といったトラブルに左右されず、カーステレオのスイッチ一つで瞬時に前方の危機を知らせてくれる強靭なスタンドアローン・インフラとして、今も重要な役割を果たし続けている。

一方で、ETC2.0によるグラフィカルな広域迂回ルートの把握や、スマホアプリ「みちラジ」による高音質なハンズフリー案内など、デジタル技術は目覚ましい進化を遂げた。ドライブの安全を担保する最善の手法は、どれか一つに依存することではない。愛車のAMラジオが生きているなら要所で1620kHzを拾い、日常的にはナビやアプリの自動音声を併用する。この「アナログとデジタルのハイブリッド活用」こそが、刻一刻と変化する日本の高速道路をストレスフリーに走り抜けるための決定的な鍵となる。 (出典: 高速 道路 情報 ラジオ(Yahoo!ニュース))

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