英語の受け身・受動態の疑問文を完全攻略!語順の基本と応用例文
英語学習において、多くの人が一度はつまずくのが「受け身(受動態)の疑問文」の語順です。日常会話からビジネスメール、資格試験に至るまで頻出の文法ですが、「Doを使うのか、be動詞を前に出すのか」「疑問詞が絡むとどこに何を置けばいいのか」と混乱してしまうケースが少なくありません。
結論から言えば、受動態の疑問文は「be動詞を主語の前に出す」という極めてシンプルな基本原則さえ押さえれば、誰でも迷わず組み立てられます。本記事では、受動態の基本構造から過去形、疑問詞・助動詞を組み合わせた応用パターン、さらにはスムーズな答え方のコツまで、豊富な例文とともに分かりやすく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:受動態の疑問文は「be動詞+主語+過去分詞」の語順が絶対の基本ルール。
- 要点2:疑問詞(What/Where/Whoなど)を使う場合は、疑問詞を文頭に置き、直後に受動態の疑問文を続ける。
- 要点3:返答時は問われたbe動詞や助動詞に合わせて主語を代名詞に置き換えるのがスマートな会話の鍵。
【基本ルール】受動態の疑問文の作り方|be動詞を前に出すだけの超シンプル構造
中学英語で習う受動態の基本形は「主語 + be動詞 + 過去分詞」で、「〜される」「〜された」という意味を表します。この文を疑問文にする際のルールは、中1で学習した通常のbe動詞の疑問文とまったく同じです。一般動詞の疑問文のようにDoやDoes、Didを文頭に持ってくる必要はありません。
能動態の文から受動態の疑問文を作るまでの思考ステップを整理すると、以下のようになります。
【ステップ1:能動態の文】
They speak English in this country.(彼らはこの国で英語を話します)
【ステップ2:受動態の肯定文に書き換え】
English is spoken in this country (by them).(この国では英語が話されています)
【ステップ3:be動詞を主語の前に出して疑問文へ】
Is English spoken in this country?(この国では英語が話されていますか?)
このように、受動態の肯定文における「be動詞」を見つけ、それを主語の前にスライドさせるだけで疑問文が完成します。受動態と能動態の書き換えを行う際、行為者が一般の人々であったり、文脈上自明であったりする場合は、「by 目的格(by themなど)」は基本的に省略されるのが自然な英語のルールです。
【時制別】受動態の過去形疑問文と現在形の使い分け・英語受け身例文
受動態の疑問文で最も実用頻度が高いのが「現在形」と「過去形」です。時制のコントロールは、すべて文頭に置くbe動詞の形(is/are または was/were)で行います。動詞の過去分詞部分は時制が変わっても変化しません。
現在形と過去形それぞれの代表的な例文と語順を確認してみましょう。
【現在形の受動態疑問文:Is / Are + 主語 + 過去分詞 〜?】
・Is breakfast included in the room rate?
(朝食は宿泊料金に含まれていますか?)
・Are these products made in Japan?
(これらの製品は日本製ですか?)
【受動態の過去形疑問文:Was / Were + 主語 + 過去分詞 〜?】
・Was the package delivered yesterday?
(その荷物は昨日配達されましたか?)
・Were you invited to the party?
(あなたはパーティーに招待されましたか?)
「〜されますか?」という現在の状態や習慣を聞くときはIs/Are、「〜されましたか?」という過去の出来事を聞くときはWas/Wereを選択します。主語が単数か複数かによってもbe動詞の形が変わるため、主語を見極めて正しいbe動詞を配置することがポイントです。
【疑問詞プラス】WhoやWhatを使った受動態疑問文の鉄則パターン
日常会話や試験で差がつくのが、疑問詞(What, When, Where, Why, How, Who)を組み合わせた受動態の疑問文です。語順の基本構造は「疑問詞 + be動詞 + 主語 + 過去分詞 〜?」となります。
・When was this temple built?
(この寺院はいつ建てられたのですか?)
・Where is this software used?
(このソフトウェアはどこで使われていますか?)
・Why was the flight canceled?
(なぜそのフライトは欠航になったのですか?)
特に注意が必要なのが「Who(だれ)」を使った受動態の疑問文です。「誰によって〜されましたか?」と尋ねる場合、現代英語では主に以下の2通りの形が使われます。
【一般的な口語表現】
Who was this novel written by?
(この小説は誰によって書かれましたか?)
【フォーマル・文語表現】
By whom was this novel written?
(この小説は誰によって書かれたものですか?)
日常会話では文頭にWhoを置き、文末に前置詞の「by」を残す形が主流です。前置詞のbyを文頭に持ってくる「By whom」の形式は、ビジネス文書や学術的なスピーチなど極めて改まった場面で好まれます。
【助動詞・否定疑問文】willやcanを含む応用と受動態否定疑問文の処理
一歩進んだ表現として、助動詞(will, can, must, shouldなど)を伴う受動態の疑問文や、否定疑問文の構造もマスターしておきましょう。
助動詞を含む受動態の平叙文は「主語 + 助動詞 + be + 過去分詞」となります。これを疑問文にする際は、助動詞を文頭に出し、be動詞は原形(be)のまま主語の後ろに残すのが鉄則です。
【助動詞を用いた受動態疑問文】
・Will the new bridge be completed next year?
(その新しい橋は来年完成する予定ですか?)
・Can this file be opened on a smartphone?
(このファイルはスマートフォンで開けますか?)
・Should this form be submitted by Friday?
(この書類は金曜日までに提出されるべきですか?)
また、「〜されないのですか?」と意外感や確認を込めて尋ねる受動態の否定疑問文は、文頭のbe動詞を否定短縮形(Isn't / Aren't / Wasn't / Weren't)にします。
【受動態の否定疑問文】
・Isn't this room cleaned every day?
(この部屋は毎日掃除されていないのですか?)
・Wasn't the decision announced yesterday?
(その決定は昨日発表されなかったのですか?)
【迷わない答え方】Yes/Noの返答と疑問詞へのスマートなレスポンス術
受動態の疑問文に対する返答は、聞かれた文の「文頭の要素(be動詞または助動詞)」に合わせて答えるのが基本です。また、答える際の主語は必ず代名詞(it, they, he, sheなど)に置き換えます。
【Yes/Noで答える基本パターン】
質問:Is this smartphone made in Korea?
回答(肯定):Yes, it is.(はい、そうです)
回答(否定):No, it isn't. [No, it is not.](いいえ、違います)
質問:Were the documents sent by email?
回答(肯定):Yes, they were.(はい、送信されました)
回答(否定):No, they weren't.(いいえ、送信されていません)
質問:Will the meeting be held tomorrow?
回答(肯定):Yes, it will.(はい、開催されます)
回答(否定):No, it won't.(いいえ、開催されません)
疑問詞を使った受動態疑問文(When, Whoなど)に対しては、Yes/Noではなく、求められている情報を直接答えます。
質問:Who was this photo taken by?
回答例:It was taken by my brother.(私の兄が撮りました)または簡潔に「My brother did. / By my brother.」だけでも自然な会話として十分に成立します。
【英語の受け身・受動態の疑問文】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:能動態から受動態の疑問文に書き換えるとき、by+行為者は必ず書く必要がありますか?
A1:必ずしも書く必要はありません。行為者が「誰か分からない場合(Someone)」「世間一般の人々(They/People)」「言うまでもなく明らかな場合」は、by+目的格を省略するのが一般的です。「誰によって作られたか」を明確に強調・特定したい場合のみ「by 〜」を明記します。
Q2:Whoから始まる受動態の疑問文で、なぜ文末にbyが置かれるのですか?
A2:もともと「This was written by who?」という語順だった文から、疑問詞であるWhoだけが強調されて文頭に移動したためです。その結果、前置詞のbyだけが元の位置(文末)に残る形となります。これは前置詞を伴う疑問文全般に共通する英語の特徴的な構造です。
Q3:一般動詞が使われている受動態の文で、DidやDoを使って疑問文にしてはいけない理由は?
A3:受動態の文における述語の主役(本動詞の働き)は「be動詞」だからです。過去分詞は動詞の形をしていますが、文法上は状態を表す形容詞に近い役割を果たしています。そのため、受動態の疑問文は一般動詞のルール(Do/Does/Did)ではなく、be動詞のルール(be動詞を文頭に出す)に従って作られます。
まとめ:受動態の疑問文をマスターして英語の表現力を一気に広げよう
受動態の疑問文は、一見すると語順が複雑に感じられますが、構造の本質は「be動詞を主語の前に出す」という極めてシンプルな規則に基づいています。
時制に応じて文頭のbe動詞(is/are/was/were)を選び、疑問詞や助動詞が必要な場合は定位置に配置するだけで、正確な疑問文を組み立てることが可能です。日常会話やビジネスシーンでも頻出するパターンですので、基本の型をしっかり身につけ、スムーズに使いこなせるように練習を重ねていきましょう。 (出典: 英語 受け身 疑問 文(Yahoo!ニュース))